第53回暇つぶし杯

バレーボール観戦と山旅と湯の記録

枚方パナソニックアリーナ③2020.10.17-18比叡山ハイキング編

鎮護国家
仏法により国の安泰をもたらすもの


まさか自分が生きてる世で人々が疫病に苦しめられるとは。


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パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)
V.LEAGUE2020/21
パナソニックパンサーズvsFC東京
2020.10.18


2日目

エクストリーム観戦です。
京都側から比叡山に登り、県を跨いで滋賀県の琵琶湖方面に下山し、大阪枚方パナソニックアリーナ1400試合開始を目指します。
エクストリーム観戦とはエクストリーム出勤にヒントを得て、観戦前にどれだけのアクティビティを詰め込めるか、という趣味です。


4時起床。ホテルのティファールでお湯を沸かしてる間にシャワー。
ホテルの部屋で持ち込みモーニング
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ホテルのモーニングが始まる時間より早い時間に出発するので、旅先にはアマノフーズのドライ味噌汁を持ち込みます。
昨日の居酒屋で食べきれなかっただし巻き玉子と京都伊勢丹で買ったパン。十分なエネルギー。美味しい。

山でコーヒーを飲むために沸かしたお湯を持参のポットに詰める。この朝のルーティンで山登りのスイッチが入ります。


服装は登山ウェア。メリノウールの長袖+メリノウールのTシャツ、タイツ+短パン。メリノウールは汗冷えしないので一年中登山で着ています。スニーカーやカジュアル着でもも登れますが、体育館履きとカジュアル着でやるバレーとシューズとウェアでやるバレーではどっちが高いパフォーマンスを実現できますか?ってことです。街移動ではコートを羽織って山人感を消します。


説明ぽっい書き方をしているのは、わたしに影響されてエクストリームV.LEAGUE観戦を始める人がいるんじゃないかという目線(いません)


何だかんだモタモタして(定例)
6時前にホテル出発、バスで出町柳駅→叡山鉄道に乗り換え登山口のある修学院駅へ向かいます。四条の宿泊先から約40分。




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0630陽気な叡山鉄道車両

修学院駅を降りて線路を越え、大きめの通りを左へ、川にあたると、、道路に地図や道標もあり迷うことはありません。


0645目指す山が見えました。
848m 東京なら高尾山くらい。
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「目測2時間半」
山の傾斜や距離の目測でおおよそ当たります。




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0700登山口。
コートをリュックにしまいマスクを外し、ストレッチをしてクライムオン!



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登山口から3分も歩かないところで登山道が土砂崩れで崩落してました。
そうきたかー。
ちょっとたじろぎましたが特に問題なく通過。


※後日追記
京都トレイルの情報を調べたところ、近年の自然災害、大雨の影響で土砂崩れや倒木の被害が増えており「観光での入山は禁止」と記されている情報もあります。事前に情報収集をし、十分にご注意してください。


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鎌倉の「切通」に似た両側が崖のようなハイキングコース。姫を寺に隠すための籠が走り、そうはさせるかと崖の上の森の中を平行して隠密部隊が追ったのでしょうか。わかりません(歴史音痴)。
歴史ロマンを感じますね。(ただの妄想)



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古いお地蔵さん。お顔が壊れちゃっています。この後の山道でもお地蔵さんをいくつもいくつも見かけます。お地蔵さんは戦国時代に亡くなった大勢の名も無き地元民の供養のために置かれたそうだと後で聞きました。



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0740 現代では京都一周トレイルがブームのようで、こうした道標がいくつもあり道迷いの心配はありません。



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崖崩れも京都トレイルが見守ってくれます。ブームの恩恵。





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0815 それほど高くない標高で雲海が見れました。京都市街は雲の下。ここまで誰とも出会わなかったのでマスクからも解放され、気持ちいいー。
景色がいいのでここでコーヒーブレイクとしましょう。背負ったミニ羊羮を1つ減らします。



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ロープウェイ比叡山山頂駅
つまり京都からロープウェイで上がってこれます。




休憩ポイントで堺市からお越しのトレイルランナーのおっちゃんとおしゃべり。おっちゃんのリュックからこの本が出て来ました。


山では誰かとすれ違う時は老若男女問わず「おはようございます」「こんにちは」「お天気で良かったですね」と挨拶をするのが常識。自己紹介もせず会話が始まるのが山の常識「こんなに景色がいいとは思いませんでした」「ここは初めてですか?」街や山登りをしない人から見ると少し不気味なようですが、山ではアタリマエの作法です。

煩わしい人付き合いから疎開するようにソロ旅、ソロ登山を好みますが山ではいつもこうして出会った人とおしゃべりが弾む。コロナ禍でもお互いノーマスクだったのでソーシャルディスタンスを保ちタオルを噛みながらでしたが、この旅で唯一の話し相手となりました。

おっちゃん「どっから来はったんですか?」
わし「東京から来ました」
おっちゃん「はー東京から歩いて山越えて」
わし (くっそ。これが関西か)。「おっちゃんはどこから?」
おっちゃん 「堺から、大阪の堺市ってとこから」
わし 「!!あー新日鉄の!堺ブレイザ…」
おっちゃん 「(被せるように)この本読んで昨日は26kmも歩いたんですわー、この本知ってます?」



次に枚方に来る前にこの本を買おう。


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コーヒータイム。
登山口から1h40。順調です。0900延暦寺へ向け出発。



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ちょこっとだけ紅葉していました。紅葉のピークは例年11月中旬とのこと。まだ早かったかな、と思うワカイコもいいものです。何の話。


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栗山


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0940 かなりの樹齢がありそうな大木。この辺りはもう世界遺産延暦寺のエリアです。
エクストリーム観戦ぽくなってきました。参拝券を買って比叡山東塔地域へ進みます。延暦寺は敷地がとても広く、いくつかのチェックポイントで入場券(拝観券)のチェックがあるので、パナのファンクラブ特典のチケットフォルダーを取り出します。



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わーい国宝ー世界遺産ー。寺のテーマパークだー(・∀・)
とこの辺りまではまだ登ラーの気分でした。




↑ここです。古いもので800年代に彫られた歴史的にも芸術的にも大変貴重な仏像がギュウギュウに所蔵されている国宝殿。ここで大幅に予定が狂いました。仏像沼は嵌まると大変な事になると聞いていたので警戒心を高めて足を踏み入れました。


仏像の姿は見る者の心を映し出すそうです。


そういう説教は好かないのですがね。おまけに不動明王は年を重ねるごとに目を反らしたくなる存在になってたんですが、ちょっと特殊な状況(エクストリームバレー観戦のネタに鎮護国家)だったせいか、ある不動明王の前でフアっと気持ちが浮くような感覚になりカッとチャクラが開きました。怒りの表情で餓鬼を足で踏み潰す不動明王の姿が、自分の中の煩悩や怠け心や、流行りの疫病を踏み潰しているように見えたのです。

宇宙だ。

危険だぞ仏像沼。とっとと出よう。そう心を急かせても仏像から目が離せないんです。祈る事で疫病を退治できるなら祈ろう。
自分は何を欲しているんだろう。
自分はどこから来てどこに向かうのだろう。



「東京から歩いて山越えて」



当初は比叡山登山が主目的で延暦寺は建物の外観だけ眺めて下山する予定でしたが、この寺の一大テーマパーク全てを巡り仏像を拝みたい、仏像の話しが聞きたい衝動に駆られてしまいましてねー。




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出鼻を挫く。メインの根本中堂は修繕工事のため体育館のような建物にスッポリと囲まれています。

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修繕中の根本中堂の屋根を上から。
鉄骨の足場が組まれ、貴重な修繕工事の内部見学ができます。建築好きが疼きました。写真は根本中堂の屋根瓦の木造下地。これをコツコツと現代の大工さんが手作業で造作しているんですね。人間って凄いな。



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福澤少年のジャンプ力は京都の寺の急な石段を駆け上がるトレーニングで培われた、って春高に出場した際のプロモVで繰り返し見たような石段。多くの参拝客は見上げているだけでしたがわたしはルンルン(死語)で登ります。




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石段の上の文殊もんじゅろう。
この中にも狭くて両手で手摺を握って腕力で登り降りする急な階段があり、足を踏み外せば一生使えるネタになります。参拝客の皆さんは声に出してヒーヒー言ってました。が登ラーのわたしは一瞬でした。


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足早に延暦寺東塔を巡り、手原の出身地である滋賀県へ下山です。

海だーー(定例)
琵琶湖です。

(試合開始に間に合うのでしょうか)



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日本一長いケーブルカー、坂本ケーブルで日本一の湖・琵琶湖方面へ降ります。30分おきに運行されており当初の計画では1030に乗る予定でしたが、この時点で予定より軽く一時間のディレイ。
ケーブルカーの出発を待つ間に琵琶湖を眺めながら4杯目のコーヒーを飲み、羊羮を減らし、トイレで街着に着替えを済ませました。


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ケーブルカー、バスと乗り継ぎ京阪電気鉄道石山坂本線からさらに乗り継ぎ枚方を目指す。
会場まで1時間以上かかります。京の歴史に比べれば1時間なんて砂粒です。(馬鹿)


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食事をする時間がなくなったので、乗り換えの近鉄丹波橋売店で大好きな柿の葉寿司7個入りを購入。季節の魚はサンマ。空いている車両を選び、こそこそと柿の葉寿司を飲み込みます。美味しい。


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13:40パナアリ到着

前日は雨天で気がつきませんでしたが、物販の待機列の足元はパンサーズ選手のプロフィールと足のサイズ入りピクトサインでソーシャルディスタンスを促していました。



開幕2戦観戦&〆京都銭湯・〆グルメ編へ続く