第53回暇つぶし杯

バレーボール観戦と山旅と湯の記録

枚方パナソニックアリーナ④2020.10.17ー18

パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)
V.LEAGUE2020/21 開幕第2戦
パナソニックパンサーズvsFC東京
2020.10.18



物販の待機列にソーシャルディスタンスを促すピクトサインは選手の足のサイズ。足形を型どったハリウッドのチャイニーズシアターみたいですね(?)


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こうしてコロナ禍でもゲストを楽しませてくれるホーム運営に心が温まりました。




比叡山ハイキングを終えパナアリに到着した頃は公式練習も始まってました。
起きてから9時間以上経ってる…。

気分はナイター観戦です。


昨日は開幕戦の何かを期待して午前中の開場時間に到着しましたが、特にやることもないですし、感染リスクが高まるだけなので重役出勤で十分です。こんな小言は言いたくないですが(でも言う)、前日のアリーナ席では常連のおばさんグループにわいわい賑やかに視線の前を塞がれてストレスが溜まるだけの時間帯でした。


今日は2階サイドスタンド席。2日連日観戦をする時はエンド席とスタンドサイド席の両方で観戦します。
エンドは臨場感、スタンドサイドは9m×18m全てが見通せ両ベンチの様子も一辺に視界に入るので好きです。



前日のヒーローインタビューでマイクを向けられたパナソニックパンサーズの清水と主将の深津オミがこんな事を言ってたような。
「思ってたより相手のセンター線に決められたので、準備して明日に備えたい。」

その通り、デビュー戦で65%と高い決定率を叩いたルーキーミドルの武藤は、第2戦で31%と抑えこまれましたとさ。

開幕戦B票
https://www.vleague.jp/form/b/25718

第2戦B票
https://www.vleague.jp/form/b/25719

結果は前日と同じ3-1。開幕シリーズはパナソニックパンサーズの2連勝という結果になりました。
帳票から読み取れる初戦と第2戦の違い。ここでご注目いただきたいのが東京のレセプション受数。
セット数は2日共同じ1-3です。

①初日
OH2迫田 50 ←ココ
OH5佐藤 20
リベロ古賀 12←ココ

②2戦目
迫田 32←ココ
リベロ古賀 29←ココ
佐藤 13

初日は得点源の迫田を揺さぶり足を止める意図だと思うけど、「相手のセンター戦を対策したい」と言った2戦目は、リベロの受数が大幅に増えた。TV解説俊一川合なら「リベロを狙ってはいけません。リベロは守備の専門ですから」とドヤ顔でダメ出しされるとこですが、そうかぁ?なんか意図があるんでねえの?と思っています。

第2戦では真ん中のポジションにサーブを狙い前衛のサウスポーミドルの死角を狙ってたんでしょうか?わかりません。誰かティリに聞いてきて欲しいですね。わかりませんがそれは東京にとって収穫です。こうしたら、こうされる。相手の次の手が拾えた。武藤、久しぶりに負けて(大学は最強早稲田)勉強になったろ。←エラソウ。
前日使えた突破口が使えなくても、マークされてもなぜか死なない二年連続スパイク王の決定率お化け栗山(初日76.5%、2日目61.1%)や、佐藤望実の思い切りのいいオープンスパイクで食い下がりましたが、やはりサイドの火力に圧倒的な差がありました。
火力負けを補うためか手塚が投入されましたが、クビアクのサーブでぶっ飛ばされるというお家芸を披露。V.LEAGUE開幕してくれてありがとう。これが僕たち私たちの日常。直後に古賀太一郎もぶっ飛ばされ、いい試合運びをしてもクビアクの一撃でまとめて4連続奪われる安定の試合運び。


「敗れはしましたがFC東京はいい試合をしました」佐々木太一氏が解説席に座っていたらそうコメントするようなゲームでした。


個人的に、それを聞くのはもううんざりなんです。「いい試合をしても負ける」と、そう結論付けられていそうで、そうじゃないだろよと。(屁理屈。モンスタークレーマー)


ただ今日は例年より少ーうしだけ「負けはしましたが」以上の次に繋がる明るい感触が3つありました。

①セッター。これまでは勝負を決めるセット後半に乱調しゲームをぶっ壊しサイドを生かせる山田に交代させられることもあった(偏見です)手原が、この開幕シリーズでは「そろそろ乱調」フラグが立っても乱調せず、ボールが指先から離れると力の抜けた質のよいセットでルーキー武藤をアシストしました。
わたしもわざわざ比叡山から県境を跨ぎ、手原の出身地・滋賀県へ行った甲斐があったというもの。(後付け)

②OH
迫田183,佐藤184,長友180
ちっこいのお。でも悲観する事はない。
最後の昭和生まれV1リーガーである手塚のように、上背があり馬力のあるOHはオールドスタイルになりつつある。平成生まれのOHは余所に目を移しても守備が上手く次の行動が早い。平成生まれは大学を卒業していきなりカジースキのサーブを返せた。
潮目の世代にあたる東レの星野あたりからパスヒッターの活躍が目立つようになった。その流行りに乗ってディフェンス力を上げここにフィニッシュを任せられるペキが合流したら勝てるぞ今季はと期待が膨らんだ。(反省しない人)
またミドルには学芸印のブロック力を持つ井上仁、デカイだけの癒し系・加賀-衛藤の地盤を継いだ小田嶋も力をつけていて誰が出ても遜色はない。


古賀太一郎コーチの加入


「我々は日本一のディフェンスを手に入れた(ドヤ顔)」智将アンディシュ・クリスティアンソン監督就任2年目、初優勝の前年にトレトレトレフェルサで誇らしげにニヤリと成果を語ったのを覚えている。


コンセプトを貫いた3年目、これは合成初戴冠当時の記事


国内リーグは代表選考会ではない。リーグに集まるチームとの対戦で、どれだけチームの競争を楽しめるかだ、と私は思う。


クリスティアンソン就任1年目2年目のコンセプト修行中には「負けはしないが勝てないバレー」など心無いバレーファン(私だ)に揶揄され、3年目で優勝しても相手チームから「イゴール1人に負けた」とか、翌年に王座を明け渡した際には「うちにも得点の半分以上を叩いてくれる外国人がいればラクですけどw」なんて当時の揉み上げの長い某監督(現GM)に嫌味や皮肉を言われ続けた記憶です。


言ったやつらの頭が悪いだけですけど。(大声で)


何が言いたいかと言うと「負けはしましたがいい試合」をするより、嫌味や皮肉を言われながら遠回りしてでも色気を出さず、地道に『俺たちはこれで勝つ』というコンセプトをせっせと貫いた方が明るい未来を迎えるんじゃないかと、この顔ぶれに古賀太一郎のコーチ就任はドンピシャなのだ。

コンセプトって何ですか?


世界標準ではありません。


Vで上位を狙うなら、世界標準通信簿でオール5を取ろうとして中途半端にオール2を取るよりも、OHのバックアタックすら捨て、トータルディフェンス通信簿とつなぎ通信簿で4以上を取ることにしつこく時間を割こう。クリスティアンソンはジパングに来て上背はない平たい顔の民族を見て、このチームがジパングのTOPリーグの頂点に立つためのコンセプトを決めたのでしょう。豊田合成の初優勝は感動的でした。
フィギュアスケーターが1年通して1つのシーズンプログラムを完成していくように、ボールへのアプローチステップ、全身のバランスを使ったパス、パスから次は何に反応するべきか、考えながら体を準備する。


古賀太一郎はそのトレーニングとアイデアをチームにもたらすためにコーチ兼任で招かれたんですね?(思い込みと書いて脅迫と読む)古賀太一郎の加入によってレシーバーに起用された橘も、後半に佐藤望実と交代してコートに入る事でチームのディフェンスの勢いを高めていた。


言いたい事を言い始めると話しが長くなるので、お風呂にでも入ろう。


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京都駅 新幹線改札のある八条口からすぐ近くにある銭湯・大正湯です。

フルセットにもつれ込むかも、という淡い期待と、ただ単にツアー価格の差額なしで取れるのぞみが20時台だったので、時間はたっぷりある。このたっぷりある時間で京都の旅を満喫しよう。

泉評はこちら

こんな風にフラっと地元のお湯文化に親しむために温泉(銭湯)グッズはいつも持ち歩いています。



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NO.9今日の靴箱は大ちゃん。

ここも京都銭湯文化の期待を裏切らないぐっと胸を捕まれた味わいのある銭湯でした( ´∀`)ターミナル駅に近いとあって旅人が訪れることも多いのでしょう。「脱衣場でキャリーをゴロゴロさせると床が痛みまっせ」的な注意書きがありました。わたしはバックパッカーなのでキャリーは使いませんが、キョロキョロしているよそ者に地元の方がロッカーや脱衣場の使い勝手を示唆してくださったり、人もお湯もあたたかった。「あーいいお湯」何度も口に出た。ここでもマッサージ湯→サウナ→水風呂→マッサージ湯→の3セット。朝からハイキングしてバレー観戦した疲れが取れる。ほえー。京都の銭湯評価が上方修正されました。

あがった時は真っ暗。お風呂でサッパリしたらお腹が空いた。
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用意周到な私はお風呂に入る前に、前日の情報収集に味をしめてTwitterに「美味しいものをガツンと食べたい」とドロップしました。

お風呂から上がるとしめしめ()人の多い京都駅を反対側へ越えずに八条口の飲食店街「みやこみち」の東洋亭という洋食屋さんをリコメンドするリプライがありました。ツイッタランドには八百万の神がいる。


反省しません。

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トマトサラダ。まるごとトマトの下に添えられた濃厚なドレッシングソースが美味しいこと美味しいこと。降参。ごめんなさい。




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ホイル包みのハンバーグは季節メニューのきのこ添え。ここでもガツンとした濃厚なソース、大地の味が香ばしいジャガイモのオーブン焼きを赤ワインでいただく(>_<")ふわー美味しい。ごめんなさい参りました。

美味しそうに見えないのは写真のせいです。

1人で考えていたらガツンとしたもの→カツ丼くらいの発想だった。ガツンとしたソースと重めの赤ワインは全てが満たされた味。
このディナーをさらに美味しく頂くため、比叡山に登り観戦し銭湯に浸かったと言っても過言ではない。




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イマココ

今回のエクストリーム観戦も大変たのしめました。またどこかの街へ行こう。

Twitterでかまってくれたバレーファンの皆様、ありがとうございました。

お風呂にも入ったし後は寝てても品川駅まで運ばれるだけ。

ちなみに、東洋亭がとても美味しかったので東京に出店していないかと後で調べたら品川駅駅前に店を構える「つばめグリル」の味を公式に継承したという事実を知りました。

おしまい。