第53回暇つぶし杯

バレーボール観戦と山旅と湯の記録

福島・国体東北ブロックFC東京グループを見て秘湯に浸かってきた(温泉編)

バレーボール国体東北ブロック大会にFC東京バレーボールチーム及びOB達が出場するってんで、勢いで福島日帰りを決めた。

折角東北に来たんだから温泉に入りたい。


『遠征は旅行ではない』という格言も存在するが、私は多少強引にでも遠征を旅行にする。



トヨタクラウンアリーナ(福島市国体記念体育館)周辺の道路標識に



【微湯温泉nuruyu hot spring】


という行き先表示をよく見かけた。
微湯と書いて【ぬる湯】と読ませる。
なんだか時効警察を思い出す。


こんなに標識でお知らせがいっぱいされてるなら近そうだし行って見るか。


甘かった...





直線直角の広い市街地道路の信号がある交差点から数100m入っただけで車1台分の幅しかない山道だった。


カーブミラーはあるが肝心の鏡が無い。
カーブで対向車に気を使い神経がすり減る。街灯は勿論無くて反射板すら途切れ途切れ。


日が沈んで「すみません、道に迷ってしまったので今晩泊めてください」と民家の玄関を開けたら山姥が出刃包丁研いでる系の山道。

だが民家がない。



幸い、私も山登りを趣味とする山ヴァヴァアなので恐怖心はないが


グルグルグル…グルグルグル

カーブ続きでハンドルをぐるぐる回してなければならないのがメンドクサイ。
対向車が現れたら、すれ違いが出来るポイントまでどちらかが細い山道をバックしなければならない。


グルグルグル、グルグルグル

メンドクサイヨー

疲れたよーお家に帰りたいよー!

結構登ったと思う。
スッと道が平らな直線になり

山道の突き当たりに緑に囲まれた大きな古民家が現れた。



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自分の車のエンジンを切ると静寂。ハンドルから手を放すだけでリラックスできた。

ふーっと深呼吸

庭先も建物の中も手入れが行き届いてホッとする。

一見して人の姿はなく人の気配もない。


こんにちはーごめんくださーい



ようこそいらっしゃいませー


中から現れたのは山姥でなく、若く可愛らしい女将。山に咲くすずらんのようだ。

ホッとする。



入り口には
「日本秘湯を守る会スタンプ」の貼り紙。



フッ........秘湯だったとわな。

負けたぜ。




秘湯なら秘湯って街中の道路標識に【秘湯 ラビリンスhot spring】って書いとけよ!!!!



ちなみに山ヴァヴァアがこの1ヶ月間の旅先で「この近くに温泉ないかな」「行ってみたら秘湯だった」温泉はこれで三軒目。
秘湯に呼ばれてる。


その前の二軒は残念ながらハズレだったけど、ここはお湯に入るまでの間で和める。




中の様子はリンク先のレーポート通り。

さて「微湯」はどんな感じかい?

これ「湯?」

「ぬる水」では?


ふふふふ。笑いが込み上げてくる。本当にぬるい。

ふふふふ。ぬるい。


あーいいお湯だったと言い切れない温度。ぬるいけど、帰り道はココロがスッキリしてストレスが全く残らなかった。





バレーも白熱ではないところで「来てヨカッタ」と思えたし
今回もいい観戦旅行ができました。