第53回暇つぶし杯

バレーボール観戦と山旅と湯の記録

②パナアリ×国宝彦根城

バレーボール観戦前にアクテビティをこなすエクストリーム観戦の記録です。

昨日の記録

2021.10.16
本日は名古屋から移動し、国宝彦根城を攻めて大阪府枚方市パナアリ 2021-22開幕戦パナソニックパンサーズvsウルフドッグス名古屋14:00試合開始を目指します。

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●2日目
0530 おはよう
0633 名古屋発ひかり博多行き
0703 米原着 姫路行きに乗り換え

彦根


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先に石田三成佐和山城を攻める予定でしたが、9:00開門という情報を見てしまい、8:30彦根城の開門までに琵琶湖でも見ようかと西へ向かいました。


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朝の静かなお堀が気持ちよくて琵琶湖はやめてお堀散策にしました。

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井伊直弼 大老
見学をしていたご婦人がこんな事を言ってました。
「この人、周りの人がみんな死んじゃってお鉢が回って来たんでしょ?」

私は歴史に強くないのですが、このくらいサックリ背景を知っておきたいですね。

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いくつかある入り口の中から黒門を選んだ理由は「1番、山っぽいから」

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結構急な登りですが自然を感じて気持ちいいです

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何層も石垣が巡らされていてなかなかラビリンスでインディージョーンズのような気持ちです。

天守閣が見えてきました!

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この石垣を登ろうもんなら、上の格子窓からヒュンヒュン矢を打たれたり石を落とされたりするんですよね。


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お城さんを西側から
朝日をバックに堂々とした佇まい。かっちょいいです!

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午前中の太陽を前面から受ける東側、こっちがメイン。この「どこ方角から見てもかっちょいい屋根化粧」が彦根城の特徴ですね。
歴史には興味ない、いえ、勉強不足ですが建築の心得はあるので、何を考えて建築したのか、どうやって作ったのか、そういったところに興味津々です。


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お城の階段ってどこも急なんですよね。敵から攻められにくいとか、敵が攻めてきたら階段ごとぶっ倒すとかそこには意図があるんでしょうが、敵のことばかり考えて作られたら日常の生活が不便だと思います。

見学者は敵でもないのに命懸けで登り下り。荷物は極力、駅のコインロッカーに預けて見学する事をおすすめします。



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天守からの景色。見学者のおじ様の1人が「近江高校だ」と言った瞬間、周囲の人が反応し沸きました「どこどこ?」。私もその1人です。スポーツ強豪高ですね。
城より高校野球の話題で盛り上がりました。



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こちらも天守から。ガイドブック的には「琵琶湖が一望できます!」ですね。
この日は霞んでいてあまり視界がよくなく伊吹山がうっすらと見えました。



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外に出て北東から。
天守自体は小ぶりですけど、正面だけでなく横顔もしっかりツノツノして風格ある屋根(破風)飾り。
ちっちゃいけど喧嘩上等のリベロのようですね。



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時報の鐘。もの凄く打ちたい衝動に駈られましたがダメです。時報なんだから。



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彦根城のハイライトの1つ 「天秤ヤグラ」
どの方角から敵が攻めて来ても迎撃できる武器庫を備えた建物の事だそうです。


渡り橋も敵が攻めてきたら敵ごと切り落とせる仕組み。

お客様を迎える正面なのに。。
ほんと敵のことしか考えてないですね。

「周りの人がみんな死んじゃってお鉢が回って来た人」の居住城ならそうなっちゃうか。戦国時代って大変。



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馬屋
現代で言うとこのパーキング。
お馬さんの置物が生々しくてビビりました。




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玄宮園
この大明庭園が凄くよかったです。
国の名勝地に指定されてるそうですがお城を美しく観賞する計算され尽くされた世界観。もっとゆっくり見たかったな。


庭自体の構成も美しく、お庭で過ごして楽しく、お城を眺めて楽しい。人間の仕事が生んだ景勝ですから、重要文化財文化遺産、最高級クラス【国宝】と大事にされる理由が解ります。



1036 琵琶湖線で一気に京都まで

1137 京都着

おデパートのパウダールームでお化粧直しと着替え

13:00頃 パナアリ到着


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開幕です!

試合の結果は
1-3でウルフドッグスの勝利
VOMはセッターの永露選手と高梨選手

パンサーズちゃん、明日は頑張ってください




この日のお宿。昨日の名古屋のビジネスホテルに比べて少し奮発しましたが、言いたいことが、このホテルには山ほどある。

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詳細は後日書き足します。

翌日に続く

①刈谷×国宝犬山城


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バレーボール観戦前にアクテビティをこなすエクストリーム観戦の記録

今日は犬山城を攻めて19:00ウイングアリーナ刈谷開幕戦を目指します。

詳細は後で加筆します

●0日目
22:40 東京出発 夜行バス 4000円
翌朝の行動開始時間を考慮して夜行バスを利用しました

3列シートなら問題なくぐっすり

●1日目
0530 名古屋駅

歯を磨いたり、買い物したりなんだかんだモタモタして(定例)

0720頃 名古屋駅

犬山城下町切符購入

名鉄名古屋駅→犬山の往復切符と犬山城入場券がセットになったお得なチケット 1380円

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0750 可児川駅着 (犬山駅乗り換え)

0815登山口出発
土田城址Get

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山の上で朝ごはん
きもちいですね

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0900 鳩吹山山頂(313.5m)着

空気が澄んでいれば10倍の高さの南アルプスまで見えるそうです。
アルプスが冠雪した冬に来ても良さそうですね。

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こんなガタガタのアップダウンを早足で三時間位。いいトレーニングができました。




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案内やコースマップが充実していて迷うことはありません。また、平日なのに地元シニアハイカーで賑わっていて、質問をするととても親切にギャグも交えて教えてくれました。


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1120 石原口へ下山



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お天気もよく穏やかな木曽川からお城さんへアプローチ

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下山後の一杯、平日昼間のビールサイコー!
城下町セットのクーポンで割引

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普段はあまり旅先でスイーツを食べる習慣がないけど、ペロリ
米原料のバームクーヘンとブラウニーのセット

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国宝犬山城 IN

1312
お城からの眺めサイコーです
遠足キッズで溢れかえってました。
遠足解禁になってヨカッタね

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国宝犬山城 OUT








お城から犬山駅まで城下町プラプラコースで20分



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わらび餅食べました

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犬山駅 出発

名古屋着

名古屋メシグルメの名店街のエスカでナスデカバカウマ冷やしきしめん食べました。そんな名前じゃないけど、美味しかった!!また食べたい

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15:40 名古屋駅 到着 ホテルチェックイン

4000円台のビジネスホテルだけど
必要なものには手がしっかり届いていてミニマムで築浅で清潔でヨカッタです

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ホテルがいいお部屋でお風呂に入ってコーヒー何杯も飲んじゃってのんびりくつろぎタイム

人間とデジタル機器の充電

のんびりくつろぎ過ぎと東海道線のトラブルで
18:00刈谷発のシャトルバスに乗れず


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V.league 2021/2022開幕戦
19:00 試合開始
直前に会場入り
開幕です


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ゲームは3-1でJTの勝利
なんとチームブロック20本

JTは全体的に動きが良く
開幕に準備してきた感じがします

試合終了後はシャトルバスで刈谷まで運ばれ

名古屋駅 着 ホテルIN
23:00就寝


翌日は彦根城へ行きます。
②パナアリ×国宝彦根城 - 第53回暇つぶし杯

旅の準備で書き出した
●持ち物チェックリスト
観戦チケット、現金、クレジットカード、スマホ(予備バッテリー、充電アダプター)、icoca(旅行用交通系IC)、眼鏡、使い捨てコンタクトレンズ、チケットホルダー、アルコール消毒液、着替え、化粧道具、サプリ、薬、エコバッグ、ペットボトルの飲み物

●その他の持ち物
インスタントスープ(5食)、パン(ハードパン)、フルーツ(シャインマスカット)、栄養ゼリー、アミノサプリ、インスタントドリップコーヒー5、ステンレス製保温ボトル、食器(カップ、フォーク、ナイフ)、アルコール消毒シート、携帯クッション、ゴミ袋、デジタルカメラ(予備バッテリー)、温泉セット

忘れた 折り畳み傘、帽子

※「チームの顔」は訓練の成果あって持たなくても問題ありません。

稲沢エントリオ2021.03.20-21②常滑・やきもの散歩道


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2021.03.20-21
豊田合成エントリオ
ウルフドッグス名古屋vsパナソニックパンサーズ

前日の観戦はこちら


今回の試合観戦前のオプションは知多半島常滑市(とこなめ)の「やきもの散歩道」にしました。

「美しい日本の歴史的風土準100選」にも選ばれているそうです。


朝5時ホテルの大浴場を独り占め。
6時半ホテルで朝食をいただき、7時半にチェックアウト。
フロントで「やきもの散歩道map」を頂き、荷物を預けホテルを出発。ホテルからやきもの散歩道の導入「招き猫街道」までは徒歩5分ほど。



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歩道の法面(のりめん)に様々な作者が創作した創作招き猫がズラーーーっと。

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いきなりの時間泥棒。


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必願成熟
黒豹も猫科。今年こそパナソニックパンサーズが優勝しますように!





作り手の創意に興奮が押さえられない。



初っぱなからバラエティに富んだウエルカムにゃんこで想像以上に胸を掴まれました。いい予感しかしないぞ。


ホテルで貰ったガイドマップに従って焼き物の街を歩きます。



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現在も土地の方が暮らしている小路もありますが、道標も多く迷うことはありません。



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焼き物の産廃を坂道の滑り止めにを埋め込んでいると。



至るところ至る坂道に焼き物の幾何学文様があしらわれていてマニュファクチュアリングにワックワックしました。



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ハイライトの1つ「土管坂」
左が土管で右の法面が焼酎の壺だったかな。

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つぼつぼつぼつぼ

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そんなこんなで足元ばかり見ていたら、雨濡れの坂道に山茶花がぼったぼったと落ちていて、こういう景色も風情があって好きだな~花の色があるかないかで全然景色が違うな~ラッキー💕と山茶花の木を見上げたら


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煉瓦の煙突!!これか!!


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やきもの散歩道のハイライト!
登り窯日本一!!


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登り窯内部を上から

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下から

ここまで産廃になるはずの大量の土管アートを見ても感じました。
土管に成り代わって現在では軽量の塩ビ管が使われてますが、戦後でも各ご家庭からの下水道にも土管が使われていたんですよね?そりゃ大量に土管がせっせと釜で焼かれ生産され大量に出荷されていたのでしょう。今は産業遺産になりましたが当時ここで汗を流した人々のエネルギーをまだまだ熱く感じます。



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空と煙突の街。こういう景色好きだな~。堅牢な産業遺産もいいですね~。自分の生活圏では感じる事のできない非日常感。


前回のパナアリ観戦旅行では大メジャー観光地THE京都様に行き、比叡山登山&世界遺産延暦寺散策を楽しみましたが、それはそれで大興奮でしたが、今でも人の手仕事や人の生活を感じる街並み散策もいいですね~。
生まれて初めての体験です。


枚方パナソニックアリーナ③2020.10.17-18比叡山ハイキング編 - 第53回暇つぶし杯


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坂道の滑り止め( ´∀`)



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あいにくの小雨模様でしたが、しっとり濡れた山茶花と土管がいいですね~。




すっかり土管ファン。いや~よいお散歩道を見つけました。



10時まで待てばカフェやギャラリーもopenしますがコロナ禍のお忍び旅行のため人との接触は控えます。


約1時間半のお散歩を終え9時前ににホテルに戻りフロントで荷物を受け取り、出発しようか、という足を止めてダメ元で「大浴場の脱衣場で着替えしてもいいですか?」とフロントのお姉さんに尋ねました。嫌な顔をせずパチパチとパソコンを操作してチェックアウトを取り消してくれて10時までは大浴場も部屋も使ってもいいですよと、笑顔の神対応


神対応でなくマニュアル通りだったかもしれませんが、その対応が私は嬉しかった。人の遭遇を避け自分本意なヒトリップを楽しむ私ですが、旅行業者のコール&レスポンスにはいつも心が暖まります。


国際空港セントレアに近く、近隣のホテルは「政府の要請に従い」隔離宿泊施設になり一般の宿泊客を受け入れておらず、そんな状況下で暖かく対応して頂きましてありがとうございました。


雨に濡れて身体が冷えてたんです!
大至急部屋に戻りエアコンを入れてコートを乾かし大浴場へ。また貸切りでした。身体が温まって体力回復して(坐骨神経痛真っ只中だった)ドライヤーで髪を乾かせて暖かい部屋で着替えもできてぽっかぽか。


ありがとうルートインホテル常滑。バレーファンなら一度は泊まるべきルートインホテル。


天気と体調が良ければ海に出たり、沿線に城があるらしかったり他のオプションプランもありましたが、また次の機会にくればいいと思える知多半島常滑市、名残惜しいですが稲沢へ移動です。




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クマちゃんもありがとうだドー


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「体育館」でなく「スポーツアリーナ」:やる側の施設です以上終わり、ではなく観る側の満足度でも評判のいい豊田合成エントリオのビュー

昨日の試合結果でセミファイナル行きを決めたパナソニックは今日はサブメンバー中心に挑みました。

結果は0-3でウルフドッグス名古屋の勝利。

いつもなら試合の記憶保管のためにB票のリンクを残しますが今日はA票を。
ウルフドッグスのティリカイネン監督の素敵なコメントが全てを集約しています。

https://www.vleague.jp/form/a/25886




試合終了後、パナのコートに勝者のクレクが走ってきてクビアクと握手。話が止まらない赤と白の友情🇵🇱 昨日の試合開始前もずっとおしゃべりしてました。




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その背後で、写真が見切れてますが、腰を低くして姿勢を正してパナのティリ監督に表敬する勝者のティリカイネン監督。

ウルフドッグスホームイベント、ポーランドデイは素敵に包まれた2DAYSでした。


ストレート決着だったので復路の新幹線の時間までたっぷりあります。


名駅はかなりの人混みで(小声…コロナ禍で県外移動をした身では)とても食堂に入る気分にはなれず、、大好きですよ名古屋メシ。疫病が落ち着いて次に来る時は網羅するよ。青柳ういろうだけ買いました。



では、風呂に入るか♨

今日の銭湯は名駅から徒歩10分ほどの地蔵湯です。

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名古屋駅近くの銭湯を検索してこの↑写真を見つけた時は心が踊りましたね!
センター湯船~♨ と呼ぶのかわかりませんが、真ん中に配置され壁に面していない湯船は解放感を得られていいんですよ~。頻繁に出会える代物ではありません。


森の泉みたいじゃないですか?ビーナスになった気持ちじゃないですか?
下駄箱の空き具合を見て、空いてるなとはお察ししましたが

本日3度目の貸切り風呂~♨

焼き物の産地でモザイクタイルのレトロ銭湯に入るのも格別な感じ。
ふあー。めっちゃリラックス。

バレー観戦で愛知に来て、温泉街でもないのに1日に3回風呂に入る。




移動は感染防止を最優先に考えた結果、東海ツアーズの新幹線割引プラン「ぷらっとこだま」を利用しました。のぞみ号には大量の人が流れ込みましたがこだま号はガラガラ。正確です。
ぷらっとこだま」発券のため、東京駅の改札を1度出なければならないメンドクササはありますが、わざわざ会場から60kmも離れた常滑にお散歩に行く私にメンドクサイなどと言われたくないでしょうJR東海も。




のぞみは静岡大陸をすっ飛ばしあっという間に都市間移動、首都圏のビル郡から大名古屋ビルヂング移動を実現します。

ビルからビルへはビジネスには便利。でも「仕事や日常から1mmでも遠ざかりたい」私には、のぞみでは止まらない駅に停車しのぞみの通過待ちをする各駅停車のこだまのほうがチューニングに合う。
時間が許されるなら大阪位まではこだまがいいと思うようになった。



東京→名古屋 片道8,500円×2=17,000円
宿泊 5,800円(大浴場・朝食バイキング)
現地交通費 5,000円
+チケット代、現地食費、銭湯代。


今回もいい旅ができました。

稲沢エントリオ2021.03.20-21①ポーランドday


バレーボール観戦の前後に山登り・温泉・景勝地巡りなど趣味を詰め込んだエクストリーム観戦の記録ですが、今回は感染防止を最優先に考えてコンパクトにリフレッシュしてきました。



2021.03.20-21
豊田合成エントリオ
ウルフドッグス名古屋vsパナソニックパンサーズ



この日はポルスカ対決を観に来た。



限定販売クレクのメッセージ入り🇵🇱 ポルスカ応援タオルを買い付けに来た。

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ミハウ・クビアク(パナソニックパンサーズ)。V.LEAGUE5シーズン目、1点に貪欲なファイター。V.LEAGUEの名物選手の1人となっている。ポルスカ(ポーランド代表チーム)のヘイネン監督が全幅の信頼を寄せるリーダー。2018年世界選手権優勝チームのキャプテン。
私が大好きな選手。


クレク、バルトシュ・カミル・クレク。しなやかでパワフルなポルスカの攻撃手。身長205、最高到達点370、ポーランド語の記事を翻訳ソフトに入れたら「爆撃機」と訳された。2018年世界選手権優勝時のMVP。
実はクビアクより前からクレクは大好きな選手。(気が多い)


日本人記者が褒めあげる彼らの記事には「世界選手権2014年,18年と2大会連続世界一に輝いたポルスカの」と枕詞が付きがちです。確かにポルスカは2014年にド派手な自国開催の世界選手権で40年振り(?)に世界一に輝きましたが、自分の印象ではクビアクって2014年出てたっけ?というくらい地味な印象だったし、クレクは2014年世界選手権で代表メンバーに入らなかった。その印象が強い。



代表落ちした理由は、これも噂好きのポーランドメディアの記事を翻訳ソフトに入れただけという情報源ですが、背中と腰に慢性的な故障を抱えていたとか、首脳陣と喧嘩して干されたとか。
その記事に「クレクがいなけりゃ勝てる(笑)」など嘲笑するコメントもあった。(どこの国のファンも…)




クレクを初めて知ったのは北京五輪翌年、ポーランド代表メンバーの一員として来日した2009年のグラチャン。当時の日本は若手の清水・福澤が攻撃の中心となり今では考えられませんがヨーロッパの古豪ポーランドから勝利を勝ち取ったのですね。


対峙する両国の若きエース。清水とクレク




え?誰?後ろから見ても毛量の多そうなKUREKって選手は?別人?


この時のクレク君(21歳)は力任せにバカバカ打ち、荒削りのレベルが店に出せるレベルでなく、交代させられると指のテーピングをぶちぶちにぶち切ってベンチにぶん投げるというチャーミングな若手でした。


2014年に首脳陣と喧嘩して干されたって噂もあながち創作ではなさそう。


2015年、二人は代表メンバーとしてワールドカップで来日。事実上の優勝決定戦と期待が高まるUSA戦では大会イチの好勝負で勝利を手にするも、手に入れかけたリオ五輪出場権を最後に指の間からするりと落とす。相手はイタリア、破壊王ザイツェフと世界のラスボス・ユアントレーナを止める事ができなかった。バタバタとボールを追いかけビーチバレーのように自己完結するプレーは「クビアク劇場」という言葉を産んでしまった。


この敗戦に落胆したポルスカメンバーの姿は印象深い。クビアクはいつまでもベンチから動けずにいた。


会場の外に出ると、脱いだユニフォームを手に持った上半身裸のクレクやミカが体育館の壁に背を付けて、地べたに座り込み目を押さえている姿があった。
しょんぼりとした姿、「お前らはザイツェフやユアントレーナには劣る」と烙印を押されたように。





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↑これは2020年天皇杯決勝でジェイテクトに敗れ、閉会式の準備のためベンチは全て片付けられたのに頑としてベンチから動かないクビアク。(敗けるとベンチから動けなくなる習性なのかも)




現在クビアク君33歳
クレク君32歳


清水邦広君34歳


ベテランになった今でも喜々としてバレーをする。今の自分では駄目だと常にブラッシュアップを続け無駄を削ぎ落とし常に脱皮を繰り返す彼らの姿は、野生動物のようにピュアでプリミティヴ。

国際大会観戦に恵まれた日本人ファンは、世界中のTOP選手たちが世界一を競いファイトし、吠え「お前は弱い」と何度も地べたに頭を押さえつけられる姿を見てきた。肉体を鍛えて技術を磨きメンタルを強化し信念を持ち成熟し強くなり続けてくれてありがとう。

その繰り返しを続ける、負けず嫌いで諦めの悪い選手たちが堪らなく健気で好きだ。


目線の先は東京五輪の代表入り。


前段の話が長くなった。私がナレーターだったら試合が始まらない。



V.LEAGUEに在籍するポーランド人選手二人が対戦するこの2daysは、ポーランド観光局を巻き込んでポーランドDAYという演出が凝らされた。マスクとフェイスシールドと民族衣装を着たスタッフがお出迎えするポーランド観光案内ブース。



エントリオ自慢の会場内大型モニターではポーランドの観光名所の映像が映し出された。おとぎ話のような街並み、ロマンチックな古城が溶け込む美しい自然。


クビアクもクレクもその映像を見上げていた。クビアクは近くにいた大竹に声をかけ映像を指差す。「ポーランドに行ったらあのお城に行くといいよ。素晴らしい景色だから」とでも話したのかな?いえ、大竹の反応を見ると下らないジョークか下ネタだった可能性が高い。




事前に収録された二人のインタビューも映し出された。



クレク:クビアクに初めて会ったのは中学生(ウルオボエ:高校生だったかも)の大会。僕は決勝には進めなかったけどクビアクは決勝に進んだ。その頃から将来はナショナルチームの中心になる選手だと思った。思い出深いのは2018年世界選手権で優勝したこと。同じチームで戦えた事は僕達の絆になっている。



クビアク:パナソニックパンサーズのミハウクビアクです。(日本語)
クレクの事は小さい頃から知ってます。そんなに小さくなかったけど、当時から2m近くありました。
彼は世界でナンバーワンのオポジットです。今日は勝利を目指します。(カメラ目線でいたずらげに)勝ちたいので。(ニヤリ)⬅めっちゃキュート。




ありきたりなインタビュー内容でしたが、異国のリーグでは異邦人の自分を、自分が何者かを最も理解しているクビアクから「世界ナンバーワンオポジット」と紹介されて、クレクは嬉しかったろうな。

クビアクって人たらしなんだよね。






私がナレーターだったら試合が始まらない2








ポルスカ対決に加え、ファイナルシリーズ出場をかけた両チームの直接対決は熱い試合の期待が高まっていたが、実際の白熱は予想の遙か上をいった。

スタートからクレクは凄まじいスパイクを連続して決める。

うあおおおおおお。

コロナ禍観戦ルールで声を出す声援は禁止されていましたが、早さ高さスピード、スパイクの爆音に驚きは抑えられなかった。


「おおおおおおおお」

「すっげ」

そしてもう1発
「おお」「うおおお」「うぅ」「おおおおお」

また1発
「うひひひひ」この試合中ずっとそこいらじゅうでどよめきが起こっていました。

V.LEAGUEの音ではないぞクレク。


飛ばすクレク、食い下がるパナという息詰まる構図で第一セットをウルフドッグス名古屋が先取。



「息が…息が…息が吸える」


墨田で見たFC東京戦が春高ぐらいで、この日のクレクのスタートは世界選手権のピークまで調子を上げたかのようだった。そんなクレクを見る事ができて嬉しくてヨダレが止まらずマスクが重くなる。


ノーブロックで撃ち込まれたら人類がレシーブするのは無理なんじゃないかな。

クレクが万全の状態でクビアクの足元に打ち込んでエースを取ると「あの馬鹿力め💢思いっきり打ちやがった」とクビアクが顔をしかめる場面も1度や2度ではなかった。クビアクですら反応できない。


クビアクだったら思いっきり打ってもいいよね!!


散歩当番がお母さんの時はゆっくり歩くけど、お父さんが海に連れてきてくれる日は全力出していいよね!とハイになって疾走する大型犬に腕を持ってかれるお父さんという構図。




動いたのはパナでした。
第2セットでスタートローテをくるっと動かします。

https://www.vleague.jp/form/b/25884


A票のが分かりやすいですね。

https://www.vleague.jp/form/a/25884


ポーランドDAYという事でクレクにクビアクをマッチアップさせました。
というのは表向きで、このローテで奏功したのは、清水が白岩さんの前衛を完全に封じたほうかもしれません。クレクは止められなくても他の追加点は断固阻止の構え。








観戦中に備忘録代わりにぷちぷち打ち込んでいる自分のタイムラインを見てみましょう。


5分後



きりがありません。


名古屋は前衛レフトの白岩さんが封じられ対角の高梨は放っておかれパナは名古屋をクレク一択に追い込みます。
この試合1セット平均クレクにスパイクで12点を叩かせる馬鹿試合を展開。


パナの誰も1対1ではクレクに勝てない。でも全員ならクレクを追い込める、クレクに勝てる。


クレクのパワーボムも1点、パナソニックスーパーサブ奏吾がレフトから得点するのも1点、山内がセンターからそよ風のようなスパイクを決めるのも小宮が正解なサーブからブロックを絞るのも1点と各々が役割をしっかりと果たします。その中でもクレクと同じポジションの清水の働きはは渋く感動的だった。高さもパワーもスピードもクレクに劣る。でも一歩も引かない。だから他のメンバーが続く。
「ふかっちゃん、全部あげていいよ」

白岩さんは攻撃を封じられても守備力が尋常じゃないので、加えてリベロの小川が調子こいてるので崩すのは簡単ではありませんが、セッターオミを中心に粘り強く視野の広いゲームを展開できたパナソニックに軍配があがりました。
リベロとの駆け引きは散々ドンコガと演じてきた。まだ甘えよ小僧(by妄想の中の永野)※わたしが小川選手に辛口なのは、大学バレーシーンで一番応援している明治大学の出身だからです。現状で満足するなという叱咤激励です(言い訳)


最後はクビアクがクレクをシャット。散々打たせておいて疲れたところをシャット。ブロックにフェイクっぽいモーションもあったかも。お前ひどいやつだな。


激しいゲーム進行でラインを割るフォルトはあっても単純なミスは1つもなく今季イチのベストバウトと推せるいいゲームでした。



3-1でパナソニックパンサーズの勝利。



ヒーローインタビューを聞いて余韻に浸ることなくとっとと移動。
今回は常滑に向かいます。


稲沢駅から尾張一宮名鉄中部国際空港行きに乗り換え。稲沢から約1時間の移動ですかね。人出の多い名古屋駅を避け知多半島を目指します。天気が良ければ伊勢湾が眺められたのでしょうがそれはそれ。




2021.03.20-21
豊田合成エントリオ②焼き物散歩編に続く

枚方パナソニックアリーナ④2020.10.17ー18

パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)
V.LEAGUE2020/21 開幕第2戦
パナソニックパンサーズvsFC東京
2020.10.18



物販の待機列にソーシャルディスタンスを促すピクトサインは選手の足のサイズ。足形を型どったハリウッドのチャイニーズシアターみたいですね(?)


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こうしてコロナ禍でもゲストを楽しませてくれるホーム運営に心が温まりました。




比叡山ハイキングを終えパナアリに到着した頃は公式練習も始まってました。
起きてから9時間以上経ってる…。

気分はナイター観戦です。


昨日は開幕戦の何かを期待して午前中の開場時間に到着しましたが、特にやることもないですし、感染リスクが高まるだけなので重役出勤で十分です。こんな小言は言いたくないですが(でも言う)、前日のアリーナ席では常連のおばさんグループにわいわい賑やかに視線の前を塞がれてストレスが溜まるだけの時間帯でした。


今日は2階サイドスタンド席。2日連日観戦をする時はエンド席とスタンドサイド席の両方で観戦します。
エンドは臨場感、スタンドサイドは9m×18m全てが見通せ両ベンチの様子も一辺に視界に入るので好きです。



前日のヒーローインタビューでマイクを向けられたパナソニックパンサーズの清水と主将の深津オミがこんな事を言ってたような。
「思ってたより相手のセンター線に決められたので、準備して明日に備えたい。」

その通り、デビュー戦で65%と高い決定率を叩いたルーキーミドルの武藤は、第2戦で31%と抑えこまれましたとさ。

開幕戦B票
https://www.vleague.jp/form/b/25718

第2戦B票
https://www.vleague.jp/form/b/25719

結果は前日と同じ3-1。開幕シリーズはパナソニックパンサーズの2連勝という結果になりました。
帳票から読み取れる初戦と第2戦の違い。ここでご注目いただきたいのが東京のレセプション受数。
セット数は2日共同じ1-3です。

①初日
OH2迫田 50 ←ココ
OH5佐藤 20
リベロ古賀 12←ココ

②2戦目
迫田 32←ココ
リベロ古賀 29←ココ
佐藤 13

初日は得点源の迫田を揺さぶり足を止める意図だと思うけど、「相手のセンター戦を対策したい」と言った2戦目は、リベロの受数が大幅に増えた。TV解説俊一川合なら「リベロを狙ってはいけません。リベロは守備の専門ですから」とドヤ顔でダメ出しされるとこですが、そうかぁ?なんか意図があるんでねえの?と思っています。

第2戦では真ん中のポジションにサーブを狙い前衛のサウスポーミドルの死角を狙ってたんでしょうか?わかりません。誰かティリに聞いてきて欲しいですね。わかりませんがそれは東京にとって収穫です。こうしたら、こうされる。相手の次の手が拾えた。武藤、久しぶりに負けて(大学は最強早稲田)勉強になったろ。←エラソウ。
前日使えた突破口が使えなくても、マークされてもなぜか死なない二年連続スパイク王の決定率お化け栗山(初日76.5%、2日目61.1%)や、佐藤望実の思い切りのいいオープンスパイクで食い下がりましたが、やはりサイドの火力に圧倒的な差がありました。
火力負けを補うためか手塚が投入されましたが、クビアクのサーブでぶっ飛ばされるというお家芸を披露。V.LEAGUE開幕してくれてありがとう。これが僕たち私たちの日常。直後に古賀太一郎もぶっ飛ばされ、いい試合運びをしてもクビアクの一撃でまとめて4連続奪われる安定の試合運び。


「敗れはしましたがFC東京はいい試合をしました」佐々木太一氏が解説席に座っていたらそうコメントするようなゲームでした。


個人的に、それを聞くのはもううんざりなんです。「いい試合をしても負ける」と、そう結論付けられていそうで、そうじゃないだろよと。(屁理屈。モンスタークレーマー)


ただ今日は例年より少ーうしだけ「負けはしましたが」以上の次に繋がる明るい感触が3つありました。

①セッター。これまでは勝負を決めるセット後半に乱調しゲームをぶっ壊しサイドを生かせる山田に交代させられることもあった(偏見です)手原が、この開幕シリーズでは「そろそろ乱調」フラグが立っても乱調せず、ボールが指先から離れると力の抜けた質のよいセットでルーキー武藤をアシストしました。
わたしもわざわざ比叡山から県境を跨ぎ、手原の出身地・滋賀県へ行った甲斐があったというもの。(後付け)

②OH
迫田183,佐藤184,長友180
ちっこいのお。でも悲観する事はない。
最後の昭和生まれV1リーガーである手塚のように、上背があり馬力のあるOHはオールドスタイルになりつつある。平成生まれのOHは余所に目を移しても守備が上手く次の行動が早い。平成生まれは大学を卒業していきなりカジースキのサーブを返せた。
潮目の世代にあたる東レの星野あたりからパスヒッターの活躍が目立つようになった。その流行りに乗ってディフェンス力を上げここにフィニッシュを任せられるペキが合流したら勝てるぞ今季はと期待が膨らんだ。(反省しない人)
またミドルには学芸印のブロック力を持つ井上仁、デカイだけの癒し系・加賀-衛藤の地盤を継いだ小田嶋も力をつけていて誰が出ても遜色はない。


古賀太一郎コーチの加入


「我々は日本一のディフェンスを手に入れた(ドヤ顔)」智将アンディシュ・クリスティアンソン監督就任2年目、初優勝の前年にトレトレトレフェルサで誇らしげにニヤリと成果を語ったのを覚えている。


コンセプトを貫いた3年目、これは合成初戴冠当時の記事


国内リーグは代表選考会ではない。リーグに集まるチームとの対戦で、どれだけチームの競争を楽しめるかだ、と私は思う。


クリスティアンソン就任1年目2年目のコンセプト修行中には「負けはしないが勝てないバレー」など心無いバレーファン(私だ)に揶揄され、3年目で優勝しても相手チームから「イゴール1人に負けた」とか、翌年に王座を明け渡した際には「うちにも得点の半分以上を叩いてくれる外国人がいればラクですけどw」なんて当時の揉み上げの長い某監督(現GM)に嫌味や皮肉を言われ続けた記憶です。


言ったやつらの頭が悪いだけですけど。(大声で)


何が言いたいかと言うと「負けはしましたがいい試合」をするより、嫌味や皮肉を言われながら遠回りしてでも色気を出さず、地道に『俺たちはこれで勝つ』というコンセプトをせっせと貫いた方が明るい未来を迎えるんじゃないかと、この顔ぶれに古賀太一郎のコーチ就任はドンピシャなのだ。

コンセプトって何ですか?


世界標準ではありません。


Vで上位を狙うなら、世界標準通信簿でオール5を取ろうとして中途半端にオール2を取るよりも、OHのバックアタックすら捨て、トータルディフェンス通信簿とつなぎ通信簿で4以上を取ることにしつこく時間を割こう。クリスティアンソンはジパングに来て上背はない平たい顔の民族を見て、このチームがジパングのTOPリーグの頂点に立つためのコンセプトを決めたのでしょう。豊田合成の初優勝は感動的でした。
フィギュアスケーターが1年通して1つのシーズンプログラムを完成していくように、ボールへのアプローチステップ、全身のバランスを使ったパス、パスから次は何に反応するべきか、考えながら体を準備する。


古賀太一郎はそのトレーニングとアイデアをチームにもたらすためにコーチ兼任で招かれたんですね?(思い込みと書いて脅迫と読む)古賀太一郎の加入によってレシーバーに起用された橘も、後半に佐藤望実と交代してコートに入る事でチームのディフェンスの勢いを高めていた。


言いたい事を言い始めると話しが長くなるので、お風呂にでも入ろう。


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京都駅 新幹線改札のある八条口からすぐ近くにある銭湯・大正湯です。

フルセットにもつれ込むかも、という淡い期待と、ただ単にツアー価格の差額なしで取れるのぞみが20時台だったので、時間はたっぷりある。このたっぷりある時間で京都の旅を満喫しよう。

泉評はこちら

こんな風にフラっと地元のお湯文化に親しむために温泉(銭湯)グッズはいつも持ち歩いています。



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NO.9今日の靴箱は大ちゃん。

ここも京都銭湯文化の期待を裏切らないぐっと胸を捕まれた味わいのある銭湯でした( ´∀`)ターミナル駅に近いとあって旅人が訪れることも多いのでしょう。「脱衣場でキャリーをゴロゴロさせると床が痛みまっせ」的な注意書きがありました。わたしはバックパッカーなのでキャリーは使いませんが、キョロキョロしているよそ者に地元の方がロッカーや脱衣場の使い勝手を示唆してくださったり、人もお湯もあたたかった。「あーいいお湯」何度も口に出た。ここでもマッサージ湯→サウナ→水風呂→マッサージ湯→の3セット。朝からハイキングしてバレー観戦した疲れが取れる。ほえー。京都の銭湯評価が上方修正されました。

あがった時は真っ暗。お風呂でサッパリしたらお腹が空いた。
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用意周到な私はお風呂に入る前に、前日の情報収集に味をしめてTwitterに「美味しいものをガツンと食べたい」とドロップしました。

お風呂から上がるとしめしめ()人の多い京都駅を反対側へ越えずに八条口の飲食店街「みやこみち」の東洋亭という洋食屋さんをリコメンドするリプライがありました。ツイッタランドには八百万の神がいる。


反省しません。

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トマトサラダ。まるごとトマトの下に添えられた濃厚なドレッシングソースが美味しいこと美味しいこと。降参。ごめんなさい。




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ホイル包みのハンバーグは季節メニューのきのこ添え。ここでもガツンとした濃厚なソース、大地の味が香ばしいジャガイモのオーブン焼きを赤ワインでいただく(>_<")ふわー美味しい。ごめんなさい参りました。

美味しそうに見えないのは写真のせいです。

1人で考えていたらガツンとしたもの→カツ丼くらいの発想だった。ガツンとしたソースと重めの赤ワインは全てが満たされた味。
このディナーをさらに美味しく頂くため、比叡山に登り観戦し銭湯に浸かったと言っても過言ではない。




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イマココ

今回のエクストリーム観戦も大変たのしめました。またどこかの街へ行こう。

Twitterでかまってくれたバレーファンの皆様、ありがとうございました。

お風呂にも入ったし後は寝てても品川駅まで運ばれるだけ。

ちなみに、東洋亭がとても美味しかったので東京に出店していないかと後で調べたら品川駅駅前に店を構える「つばめグリル」の味を公式に継承したという事実を知りました。

おしまい。

枚方パナソニックアリーナ③2020.10.17-18比叡山ハイキング編

鎮護国家
仏法により国の安泰をもたらすもの


まさか自分が生きてる世で人々が疫病に苦しめられるとは。


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パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)
V.LEAGUE2020/21
パナソニックパンサーズvsFC東京
2020.10.18


2日目

エクストリーム観戦です。
京都側から比叡山に登り、県を跨いで滋賀県の琵琶湖方面に下山し、大阪枚方パナソニックアリーナ1400試合開始を目指します。
エクストリーム観戦とはエクストリーム出勤にヒントを得て、観戦前にどれだけのアクティビティを詰め込めるか、という趣味です。


4時起床。ホテルのティファールでお湯を沸かしてる間にシャワー。
ホテルの部屋で持ち込みモーニング
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ホテルのモーニングが始まる時間より早い時間に出発するので、旅先にはアマノフーズのドライ味噌汁を持ち込みます。
昨日の居酒屋で食べきれなかっただし巻き玉子と京都伊勢丹で買ったパン。十分なエネルギー。美味しい。

山でコーヒーを飲むために沸かしたお湯を持参のポットに詰める。この朝のルーティンで山登りのスイッチが入ります。


服装は登山ウェア。メリノウールの長袖+メリノウールのTシャツ、タイツ+短パン。メリノウールは汗冷えしないので一年中登山で着ています。スニーカーやカジュアル着でもも登れますが、体育館履きとカジュアル着でやるバレーとシューズとウェアでやるバレーではどっちが高いパフォーマンスを実現できますか?ってことです。街移動ではコートを羽織って山人感を消します。


説明ぽっい書き方をしているのは、わたしに影響されてエクストリームV.LEAGUE観戦を始める人がいるんじゃないかという目線(いません)


何だかんだモタモタして(定例)
6時前にホテル出発、バスで出町柳駅→叡山鉄道に乗り換え登山口のある修学院駅へ向かいます。四条の宿泊先から約40分。




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0630陽気な叡山鉄道車両

修学院駅を降りて線路を越え、大きめの通りを左へ、川にあたると、、道路に地図や道標もあり迷うことはありません。


0645目指す山が見えました。
848m 東京なら高尾山くらい。
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「目測2時間半」
山の傾斜や距離の目測でおおよそ当たります。




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0700登山口。
コートをリュックにしまいマスクを外し、ストレッチをしてクライムオン!



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登山口から3分も歩かないところで登山道が土砂崩れで崩落してました。
そうきたかー。
ちょっとたじろぎましたが特に問題なく通過。


※後日追記
京都トレイルの情報を調べたところ、近年の自然災害、大雨の影響で土砂崩れや倒木の被害が増えており「観光での入山は禁止」と記されている情報もあります。事前に情報収集をし、十分にご注意してください。


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鎌倉の「切通」に似た両側が崖のようなハイキングコース。姫を寺に隠すための籠が走り、そうはさせるかと崖の上の森の中を平行して隠密部隊が追ったのでしょうか。わかりません(歴史音痴)。
歴史ロマンを感じますね。(ただの妄想)



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古いお地蔵さん。お顔が壊れちゃっています。この後の山道でもお地蔵さんをいくつもいくつも見かけます。お地蔵さんは戦国時代に亡くなった大勢の名も無き地元民の供養のために置かれたそうだと後で聞きました。



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0740 現代では京都一周トレイルがブームのようで、こうした道標がいくつもあり道迷いの心配はありません。



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崖崩れも京都トレイルが見守ってくれます。ブームの恩恵。





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0815 それほど高くない標高で雲海が見れました。京都市街は雲の下。ここまで誰とも出会わなかったのでマスクからも解放され、気持ちいいー。
景色がいいのでここでコーヒーブレイクとしましょう。背負ったミニ羊羮を1つ減らします。



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ロープウェイ比叡山山頂駅
つまり京都からロープウェイで上がってこれます。




休憩ポイントで堺市からお越しのトレイルランナーのおっちゃんとおしゃべり。おっちゃんのリュックからこの本が出て来ました。


山では誰かとすれ違う時は老若男女問わず「おはようございます」「こんにちは」「お天気で良かったですね」と挨拶をするのが常識。自己紹介もせず会話が始まるのが山の常識「こんなに景色がいいとは思いませんでした」「ここは初めてですか?」街や山登りをしない人から見ると少し不気味なようですが、山ではアタリマエの作法です。

煩わしい人付き合いから疎開するようにソロ旅、ソロ登山を好みますが山ではいつもこうして出会った人とおしゃべりが弾む。コロナ禍でもお互いノーマスクだったのでソーシャルディスタンスを保ちタオルを噛みながらでしたが、この旅で唯一の話し相手となりました。

おっちゃん「どっから来はったんですか?」
わし「東京から来ました」
おっちゃん「はー東京から歩いて山越えて」
わし (くっそ。これが関西か)。「おっちゃんはどこから?」
おっちゃん 「堺から、大阪の堺市ってとこから」
わし 「!!あー新日鉄の!堺ブレイザ…」
おっちゃん 「(被せるように)この本読んで昨日は26kmも歩いたんですわー、この本知ってます?」



次に枚方に来る前にこの本を買おう。


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コーヒータイム。
登山口から1h40。順調です。0900延暦寺へ向け出発。



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ちょこっとだけ紅葉していました。紅葉のピークは例年11月中旬とのこと。まだ早かったかな、と思うワカイコもいいものです。何の話。


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栗山


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0940 かなりの樹齢がありそうな大木。この辺りはもう世界遺産延暦寺のエリアです。
エクストリーム観戦ぽくなってきました。参拝券を買って比叡山東塔地域へ進みます。延暦寺は敷地がとても広く、いくつかのチェックポイントで入場券(拝観券)のチェックがあるので、パナのファンクラブ特典のチケットフォルダーを取り出します。



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わーい国宝ー世界遺産ー。寺のテーマパークだー(・∀・)
とこの辺りまではまだ登ラーの気分でした。




↑ここです。古いもので800年代に彫られた歴史的にも芸術的にも大変貴重な仏像がギュウギュウに所蔵されている国宝殿。ここで大幅に予定が狂いました。仏像沼は嵌まると大変な事になると聞いていたので警戒心を高めて足を踏み入れました。


仏像の姿は見る者の心を映し出すそうです。


そういう説教は好かないのですがね。おまけに不動明王は年を重ねるごとに目を反らしたくなる存在になってたんですが、ちょっと特殊な状況(エクストリームバレー観戦のネタに鎮護国家)だったせいか、ある不動明王の前でフアっと気持ちが浮くような感覚になりカッとチャクラが開きました。怒りの表情で餓鬼を足で踏み潰す不動明王の姿が、自分の中の煩悩や怠け心や、流行りの疫病を踏み潰しているように見えたのです。

宇宙だ。

危険だぞ仏像沼。とっとと出よう。そう心を急かせても仏像から目が離せないんです。祈る事で疫病を退治できるなら祈ろう。
自分は何を欲しているんだろう。
自分はどこから来てどこに向かうのだろう。



「東京から歩いて山越えて」



当初は比叡山登山が主目的で延暦寺は建物の外観だけ眺めて下山する予定でしたが、この寺の一大テーマパーク全てを巡り仏像を拝みたい、仏像の話しが聞きたい衝動に駆られてしまいましてねー。




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出鼻を挫く。メインの根本中堂は修繕工事のため体育館のような建物にスッポリと囲まれています。

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修繕中の根本中堂の屋根を上から。
鉄骨の足場が組まれ、貴重な修繕工事の内部見学ができます。建築好きが疼きました。写真は根本中堂の屋根瓦の木造下地。これをコツコツと現代の大工さんが手作業で造作しているんですね。人間って凄いな。



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福澤少年のジャンプ力は京都の寺の急な石段を駆け上がるトレーニングで培われた、って春高に出場した際のプロモVで繰り返し見たような石段。多くの参拝客は見上げているだけでしたがわたしはルンルン(死語)で登ります。




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石段の上の文殊もんじゅろう。
この中にも狭くて両手で手摺を握って腕力で登り降りする急な階段があり、足を踏み外せば一生使えるネタになります。参拝客の皆さんは声に出してヒーヒー言ってました。が登ラーのわたしは一瞬でした。


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足早に延暦寺東塔を巡り、手原の出身地である滋賀県へ下山です。

海だーー(定例)
琵琶湖です。

(試合開始に間に合うのでしょうか)



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日本一長いケーブルカー、坂本ケーブルで日本一の湖・琵琶湖方面へ降ります。30分おきに運行されており当初の計画では1030に乗る予定でしたが、この時点で予定より軽く一時間のディレイ。
ケーブルカーの出発を待つ間に琵琶湖を眺めながら4杯目のコーヒーを飲み、羊羮を減らし、トイレで街着に着替えを済ませました。


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ケーブルカー、バスと乗り継ぎ京阪電気鉄道石山坂本線からさらに乗り継ぎ枚方を目指す。
会場まで1時間以上かかります。京の歴史に比べれば1時間なんて砂粒です。(馬鹿)


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食事をする時間がなくなったので、乗り換えの近鉄丹波橋売店で大好きな柿の葉寿司7個入りを購入。季節の魚はサンマ。空いている車両を選び、こそこそと柿の葉寿司を飲み込みます。美味しい。


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13:40パナアリ到着

前日は雨天で気がつきませんでしたが、物販の待機列の足元はパンサーズ選手のプロフィールと足のサイズ入りピクトサインでソーシャルディスタンスを促していました。



開幕2戦観戦&〆京都銭湯・〆グルメ編へ続く

枚方パナソニックアリーナ②2020.10.17-18京都銭湯文化編

反省しません
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パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)
V.LEAGUE2020/21
パナソニックパンサーズvsFC東京
2020.10.17

開幕戦を見終え本日の宿へ移動

枚方公園駅から祇園四条まで京阪で1本(枚方市駅で特急に乗り換え)、約30分。
今回の宿は京都の四条にしました。
ホテルまでは市バスに乗り換えですが徒歩でも20分ほどなので歩きます。



一人旅の時は安心できる宿に泊まりたい。安心できるというのは、窓の外に鳩の巣があって一晩中クルックル~と鳩の寝言を聞いて鳩に暖められた卵の気持ちになる目覚めの悪い格安ホテルではなく、ゲストルームという名の民泊でそのうちの子どもが我々が寝る部屋でTVを見ているという宿ではなく、何のストレスも感じず体を休める事のできる宿ということです。
仲間との節約旅では一生使えるお笑いエピソードになるんですけど。


ツインユースで広々とした改築したばかりのモダンで清潔な部屋。快適なホテルでした。大浴場も改築したばかりで間接照明で薄暗くモダンな雰囲気でしたが、、、

今のわたしには物足りない。



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京都に着くなりその重さを考えず伊勢丹で買い込んだとらやの京都限定羊羮たち。旅はこのぐらいやり過ぎたい。





部屋に戻りコーヒーを入れながら「京都の銭湯にも行きたいなー」とTwitterで呟くと海外バレーボール事情にお詳しいフォロワーさんから「初音湯!!」とレスポンスがありました。


嬉しかったですね~。


わたしのタイムラインの方は皆さん異常に、異常にバレーボール事情に詳しく、バレーボールだけでなく感度の高い方が沢山いらっしゃる。フリーボールを上げても全力でツーでぶっ叩くクビアクのような方がいっぱいいる。ありがたい。


VTVがポンコツなせいで会場実況をしたため空っぽになったスマホを充電しながらiPadで検索。便利な世の中だ。
初音湯は三条にあり、宿泊先から約2km。夜のお散歩にはちょうどよい距離です。(まだ歩く気…)


戦火を逃れた京都には80年以上の歴史を持つ銭湯もありますが、現代の銭湯も独特の文化を感じます。




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靴箱はNO.13クビアク
ここまでは関東にもある銭湯と変わらない。

初音湯は理想的な京都の銭湯だったのです。
サウナ定員3人、水風呂定員2~3人、バブル浴定員2~3人、電気風呂定員1という大きさでコンパクトにまとまっている。東京のスーパー銭湯なら2000円以上も支払う設備が450円の料金でコンパクトに堪能できるんです!


コンパクト設計なのでバブル浴でほぐし→サウナ10分→水風呂3分→バブル浴→電気風呂→バブル浴→サウナ→水風呂→バブル→電気というルーティンをサクサクこなす

小麦粉つけて→卵にくぐらせ→パン粉をまぶして、コロッケになった気分

レシーブ→トス→スパイク→ブロック→フォロー→ヌガペット(電気風呂)→スパイク→ディグというよな白熱したラリー。


自分が訪れた時間は四人しかいなかったので急ぐ必要は全くないのですが、白熱したラリーにハイになり、抜けられなくなる京都銭湯沼。


第3セットの途中で我に返り「明日の朝も早いのにいいのか?」と自問自答した時には1時間以上過ぎていました。

ああ楽しかった。

銭湯でスッキリした後は銭湯の並びの居酒屋で晩酌。
「地域共通クーポン使えます」の張り紙があり、外から覗くと1人客がポツポツ、コロナ対策でアクリル板で仕切られ、店員さんがせっせとアルコール消毒をしていたのがこのお店に決めた理由。


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ビールを美味しく飲むため、歩いて体を仕上げて挑んだと言っても過言ではない。



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食べたいものだけ食べるスタイル

とにかくポテサラ。ホテルから初音湯の道中に居酒屋、イタリアン、テイクアウトの呼び込みもありどこのメニューにも「ポテサラ」の文字が。感染防止のためにテイクアウトも考えましたが、いいお店に出会えてよかった。


V.LEAGUEは無事、どの会場も有観客で開幕できたしクビアクにも微笑みかけられたし(錯覚)、京都銭湯文化にも触れた。
一口目のビールとポテサラは全てが満たされた味。




こんなに満足したら試合の反省なんかできない。



反省しません。


ホテルに戻り、冷えた体を温めるため寝る前にモダン大浴場にドボン。




明日は比叡山ハイキングだ。

比叡山編へ続く